図書館に行くとトイレに行きたくなる人手を挙げてハーイ

変身

変身

ロック母

ロック母

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

野ばらさん。『ある朝、星沢皇児が妙に気掛かりな夢から眼を醒ますと、自分が寝床の中で見知らぬハンサムな男に変わっているのを発見した』と、カフカの変身冒頭と同じように始まるお話。乙女心と人間の残酷さと身勝手さをミックスさせた野ばらさん節。救われないのに明るい未来で終わる締め方は好き。
ロック母。きつい…。角田さんの作品はなるべく見ないようにしている奥底の嫌な部分をチクチクついてくる。普通の人の普通の物語なのに。上手いけど常には読めない作家さんなんだよなあ自分には。
鴨と。小説でしかできない設定。騙される快感。現在と過去が折り重なって進んでいく物語は先へ先へと読み進めるしかなくなる。また脇役のキャラクターがもったいないくらいイイ。